当研究所所長・木下祐也の論文「系図系譜学の理論体系構築のための試論(5)――用語論(2)――」が、学術雑誌『系図系譜学論究』第1巻第5号に掲載されました。
論文概要
本稿は、系図系譜学の用語論として、基本概念の定義及び学問分野名の確定を行うものである。まず、「系図」及び「系譜」の多義的用法を禁止し、歴代親族構成情報を指す用法を禁止した。次に、両者の総称として「系図譜」を新たに設定した。学問分野名については、既存の「系図学」「系譜学」から脱却し、系図と系譜を対等に扱う名称として「系図系譜学」を確定するとともに、従来の研究を「伝統的系譜学」、論述を欠く系図譜(集)を「古典的系図譜学」、遺伝学的手法による研究を「遺伝系図学」と呼称し、諸学問の総体を「系図系譜研究」、ニーチェ・フーコーの系譜学を「権力-概念系譜学」と呼称することとした。続いて、英・仏・独・西・伊語の主要辞典及びSNS上の職種肩書の実態調査に基づき、genealogy及びgenealogistの語義が「親族関係の調査・研究活動全般」であって世代数・目的・方向性による限定を持たず、genealogistは学術研究者と有償実務家の双方を包含することを明らかにした。さらに、従来の辞典において和訳が欠如していた、probate genealogist(相続人調査業者・相続人調査士)、genetic genealogist、investigative genetic genealogist等の各実務家業種についての訳語を策定した。最後に、外国語表記として系図系譜学にGeneaological Scienceを採用する根拠を論証した。
論文情報
- タイトル: 系図系譜学の理論体系構築のための試論(5)――用語論(2)――
- 著者: 木下祐也
- 掲載誌: 『系図系譜学論究』第1巻第5号
- 発行: 家系研究協議会
- DOI: https://doi.org/10.69352/keiron.1.5_1
論文へのアクセス
論文全文は以下のリンクから無料でご覧いただけます。

