日本の系図譜集(系図集)の主要なものを一覧にしています。系図譜集は、多数の家の系図を一つにまとめた刊本・写本で、近世以前に遡って家系をたどるときに最初に当たる資料です。個別の解説記事を順次追加しています。書名のあとに英語表記を付した英語版はこちらです。
古代氏族書・皇室系図
| 書名 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 新撰姓氏録 | 畿内の氏族 | 弘仁6年(815)成立。1,182氏を出自により分類。現存するのは抄記。 |
| 本朝皇胤紹運録 | 天皇・皇族の系図 | 応永33年(1426)、洞院満季の編。『群書類従』第60巻などに収録。 |
公家・貴族全般
| 書名 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 尊卑分脈 | 藤原氏・源氏・平氏など公家社会の諸家 | 南北朝時代後期、洞院公定の原撰。のち増補・改訂。 |
| 系図纂要 | 皇室・公家・大名・幕臣・社家・寺家 | 102巻。飯田忠彦の編とみられる。名著出版版あり。 |
| 系図綜覧 | 皇室・公家・武家・社家 | 国書刊行会、1915年、全2冊。 |
| 諸家知譜拙記 | 堂上公家の諸家 | 貞享3年(1686)初稿、延享2年(1745)増補。 |
| 古代豪族系図集覧 | 古代氏族・皇室・主要社家 | 近藤敏喬編、東京堂出版、1993年。 |
| 宮廷公家系図集覧 | 堂上家と下級貴族 | 近藤敏喬、東京堂出版、1994年。 |
『群書類従』の系譜
| 書名 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 群書類従 系譜部 | 第60〜63巻の系譜 | 塙保己一編。木版、1793〜1819年。 |
| 群書系図部集 | 『群書類従』『続群書類従』の系譜部 | 全7冊、続群書類従完成会、1985年。約400点の系図を収録。 |
江戸幕府の編纂
| 書名 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 寛永諸家系図伝 | 大名・旗本 | 寛永20年(1643)完成。1,400余家。 |
| 寛政重修諸家譜 | 大名・旗本 | 文化9年(1812)完成。1,530巻、1,114氏2,132家。 |
| 徳川諸家系譜 | 徳川氏の本支流 | 全4冊、続群書類従完成会、1970〜1984年。 |
| 藩翰譜 | 万石以上の大名家 | 新井白石著。『新編藩翰譜』は337家。 |
| 断家譜 | 廃絶した大名・幕臣の家 | 文化6年(1809)成立。約880家。 |
藩の編纂
| 書名 | 藩 | 備考 |
|---|---|---|
| 衆臣家譜 | 相馬中村藩 | 天保10年(1839)、藩命による。原本102冊、翻刻18巻。 |
| 南部藩参考諸家系図 | 盛岡藩 | 文久元年(1861)献呈。南部氏一門282系、家臣2,491系。 |
| 伊達世臣家譜 | 仙台藩 | 本編17巻、続編あり。『仙台叢書』に収録。 |
| 秋田藩諸士系図 | 秋田藩 | 元禄9年(1696)に提出を命じた系図による。秋田県公文書館所蔵。 |
| 萩藩閥閲録 | 萩藩 | 享保5年(1720)着手。789家。山口県文書館刊。 |
| 藩士家譜 | 鳥取藩 | ほぼ全文が『鳥取県史』近世資料編9〜13に翻刻。 |
| 岡山藩家中諸士家譜 | 岡山藩 | 『家中諸士家譜五音寄』。岡山大学池田家文庫など。 |
| 新編島津氏世録支流系図 | 薩摩藩 | 島津氏の支流の系図。藩の記録所の編。 |
総合的な参考図書
| 書名 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本史総覧 | 皇室・武家・諸流派など | 新人物往来社、1983〜1986年。 |
| 日本系譜綜覧 | 皇室・諸家・諸流派 | 日置昌一、改造社、1936年。 |
歴代譜・伝記・年表
| 書名 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 諸家伝 | 堂上家189家 | 系図ではなく歴代譜。 |
| 地下家伝 | 下級貴族(嘉永5年まで) | 系図ではなく歴代譜。三上景文。 |
| 内閣文庫蔵諸侯年表 | 明治4年まで存続した大名家 | 領所・石高・官位などの年表。 |
| 干城録 | 旗本約2,700名 | 慶安4年(1651)までの伝記。 |
明治以降の系図
| 書名 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 平成新修旧華族家系大成 | 旧華族1,011家と皇族 | 霞会館、1996年。 |
| 現代財界家系譜 | 財界・政界・学界の約1,320家 | 全5冊、1968〜1971年。 |
| 財界家系譜大観 | 財界・政界・学界の著名人 | 版を重ねた、1971〜1988年。 |
| 日本の有名一族 | 近世後期から現代までの有名一族 | 小谷野敦、幻冬舎、2007年。 |
この一覧の使い方
系図譜は、編纂者や提出した家の主張を含みます。ある家の系統がこれらの書に載っているときは、他の系図譜、寺院の記録、家に伝わる文書と照合し、参照した版や写本を記録しておくと確実です。同じ書が複数の版・異本で流布していることが多いためです。

