曹洞宗は、道元が日本に伝えた禅宗の一つで、本尊は釈迦です。福井県の永平寺と、横浜市の總持寺を大本山とします。この記事では、曹洞宗の戒名、墓石、卒塔婆、お墓参りの作法、仏壇での唱え言葉をまとめます。

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本での開祖 | 道元。中国では洞山良价と、その弟子の曹山本寂が祖とされます。 |
| 大本山 | 永平寺(福井県)、總持寺(神奈川県横浜市) |
| 本尊 | 釈迦(釈迦牟尼仏)。道元と瑩山を合わせた「一仏両祖」の像を掛けることがあります。 |
| お経 | 般若心経を中心に唱えます。修証義は、明治時代に『正法眼蔵』から文言を抜き出し、信者用に再編された書物です。 |
| 唱える言葉 | 「南無釈迦牟尼仏」 |
戒名の特徴
- 呼び方は「戒名」または「安名」です。
- 院号・道号・戒名・位号の順に付けますが、院号がない場合もあります。院号と位号は、没後に付けるのが通常です。
- 曹洞宗の公式Q&Aでは、戒名は、戒を受けて仏弟子となった人が授かる名前で、住職から授けられるものとされています。自分で好きな名を付けるものではありません。戒名や葬儀の方法は、菩提寺によく相談するよう案内されています。
- 葬儀社の紹介で別の僧侶に戒名を付けてもらった場合は、菩提寺に相談が必要になることがあります。
構成の詳細は、戒名・法名・法号の構成をご覧ください。
墓石に記されること・墓石の構成
- 禅宗では、五輪塔に、下から「地水火風空」の漢字を刻むことがあります。
- 寺院の墓地に卵形の無縫塔(卵塔)が並んでいれば、歴代住持の墓とされます。
- 位牌では、戒名の上に「空」の字を置きます。仮の位牌には「新帰元」と書き、本位牌で「空」に改めます。
- 菩提寺住職による葬儀を済ませ、戒名を授かっていれば、通常は問題なく納骨できるとされています。墓地の多くは、永代にわたる使用権で、土地は個人の所有地ではありません。
卒塔婆の特徴
曹洞宗の案内では、お墓参りのときに、古くなった卒塔婆は、手を合わせてから抜き取り、処分はお寺の指示に従うのが一般的とされています。卒塔婆の意味や形は、墓石の構成と卒塔婆・五輪塔をご覧ください。
参拝の作法・唱える言葉
曹洞宗の公式サイトに記載された、お墓参りの手順は次のとおりです。
- まず、墓石と墓地を掃除します。水鉢や花立など、汚れやすい部分は念入りに清めます。
- 古くなった卒塔婆は、合掌してから抜き取り、お寺の指示に従って処分します。
- 墓がきれいになったら、清らかな水、線香、故人の好物などを供えます。
- 僧侶に墓経を読んでもらうよう、お願いします。
- まごころをこめて、合掌礼拝します。
- 食べ物のお供えは、お参りのあとで下げます。
曹洞宗では、端坐、合掌、礼拝が基本です。家庭の仏壇では、合掌して、「南無釈迦牟尼仏」、または三帰依の「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」と唱えます。墓参りの頻度は、命日、お盆、お彼岸などの定期的なお参りが勧められています。
差別戒名について
曹洞宗は、差別戒名の改正に取り組み、墓石と過去帳の改正状況を公表しています。先祖調査で見つけた戒名の扱いは、戒名・法名・法号の構成をご覧ください。
宗派と墓石のほかのページ
- 宗派の一覧と墓石・戒名の見分け方
- 墓石の構成と卒塔婆・五輪塔
- 戒名・法名・法号の構成
- 天台宗の戒名・墓石・作法
- 真言宗の戒名・墓石・作法
- 浄土宗の戒名・墓石・作法
- 浄土真宗の戒名・墓石・作法
- 臨済宗の戒名・墓石・作法
- 日蓮宗の戒名・墓石・作法
- 時宗・融通念仏宗・黄檗宗・南都系の宗派
参考資料
- 曹洞宗(Wikipedia)
- 戒名(Wikipedia)
- 五輪塔(Wikipedia)
- 無縫塔(Wikipedia)
- 位牌(Wikipedia)
- よくあるご質問(曹洞宗)
- 年中行事(曹洞宗)
- お仏壇のまつり方(曹洞宗)
- 「差別戒名」問題が問いかけるもの(曹洞宗)
2026年10月24日に確認した内容です。宗派の中には、寺院・地域・時代によって扱いが異なる事項があります。先祖の墓や位牌について確認するときは、菩提寺または墓地の管理者に問い合わせてください。


