曹洞宗の戒名・墓石・卒塔婆・参拝作法|南無釈迦牟尼仏と墓参りの手順

eiheiji 先祖調査コラム
写真:雷太/CC BY 2.0、Wikimedia Commons。サイズを変更して掲載

曹洞宗は、道元が日本に伝えた禅宗の一つで、本尊は釈迦です。福井県の永平寺と、横浜市の總持寺を大本山とします。この記事では、曹洞宗の戒名、墓石、卒塔婆、お墓参りの作法、仏壇での唱え言葉をまとめます。

永平寺(福井県)の参道
永平寺(福井県)の参道(写真:雷太/CC BY 2.0、Wikimedia Commons。サイズを変更して掲載)

基本情報

項目 内容
日本での開祖 道元。中国では洞山良价と、その弟子の曹山本寂が祖とされます。
大本山 永平寺(福井県)、總持寺(神奈川県横浜市)
本尊 釈迦(釈迦牟尼仏)。道元と瑩山を合わせた「一仏両祖」の像を掛けることがあります。
お経 般若心経を中心に唱えます。修証義は、明治時代に『正法眼蔵』から文言を抜き出し、信者用に再編された書物です。
唱える言葉 「南無釈迦牟尼仏」

戒名の特徴

  • 呼び方は「戒名」または「安名」です。
  • 院号・道号・戒名・位号の順に付けますが、院号がない場合もあります。院号と位号は、没後に付けるのが通常です。
  • 曹洞宗の公式Q&Aでは、戒名は、戒を受けて仏弟子となった人が授かる名前で、住職から授けられるものとされています。自分で好きな名を付けるものではありません。戒名や葬儀の方法は、菩提寺によく相談するよう案内されています。
  • 葬儀社の紹介で別の僧侶に戒名を付けてもらった場合は、菩提寺に相談が必要になることがあります。

構成の詳細は、戒名・法名・法号の構成をご覧ください。

墓石に記されること・墓石の構成

  • 禅宗では、五輪塔に、下から「地水火風空」の漢字を刻むことがあります。
  • 寺院の墓地に卵形の無縫塔(卵塔)が並んでいれば、歴代住持の墓とされます。
  • 位牌では、戒名の上に「空」の字を置きます。仮の位牌には「新帰元」と書き、本位牌で「空」に改めます。
  • 菩提寺住職による葬儀を済ませ、戒名を授かっていれば、通常は問題なく納骨できるとされています。墓地の多くは、永代にわたる使用権で、土地は個人の所有地ではありません。

卒塔婆の特徴

曹洞宗の案内では、お墓参りのときに、古くなった卒塔婆は、手を合わせてから抜き取り、処分はお寺の指示に従うのが一般的とされています。卒塔婆の意味や形は、墓石の構成と卒塔婆・五輪塔をご覧ください。

参拝の作法・唱える言葉

曹洞宗の公式サイトに記載された、お墓参りの手順は次のとおりです。

  1. まず、墓石と墓地を掃除します。水鉢や花立など、汚れやすい部分は念入りに清めます。
  2. 古くなった卒塔婆は、合掌してから抜き取り、お寺の指示に従って処分します。
  3. 墓がきれいになったら、清らかな水、線香、故人の好物などを供えます。
  4. 僧侶に墓経を読んでもらうよう、お願いします。
  5. まごころをこめて、合掌礼拝します。
  6. 食べ物のお供えは、お参りのあとで下げます。

曹洞宗では、端坐、合掌、礼拝が基本です。家庭の仏壇では、合掌して、「南無釈迦牟尼仏」、または三帰依の「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」と唱えます。墓参りの頻度は、命日、お盆、お彼岸などの定期的なお参りが勧められています。

差別戒名について

曹洞宗は、差別戒名の改正に取り組み、墓石と過去帳の改正状況を公表しています。先祖調査で見つけた戒名の扱いは、戒名・法名・法号の構成をご覧ください。

宗派と墓石のほかのページ

参考資料

2026年10月24日に確認した内容です。宗派の中には、寺院・地域・時代によって扱いが異なる事項があります。先祖の墓や位牌について確認するときは、菩提寺または墓地の管理者に問い合わせてください。